農林中央金庫とは

農林中央金庫(以下、農林中金)は、『農林中央金庫法』という法律によって「農林水産業の発展に寄与する」ことを使命とすることが決められた系統金融機関です。(※1、2)

そのため、厳密には民間の金融機関ですが、一方で法律によってその使命が定められているという性質上(※3)、政府系金融機関と同様の高い公共性を有していることには違いありません。

具体的な同庫の役割として代表的なのは、JA(農協)・JF(漁協)・JForest(森組)などからの出資およびJAバンク・JFマリンバンクの安定的な資金調達基盤を原資とした、会員の人々や農林水産業者、農林水産業に関連する企業などへの貸出しです。(※3)

また、農林中金はウォール街では『NOCHU(農中)』と呼ばれ、巨額マネーを動かす日本最大規模の機関投資家として知られています。(※4)

以下では、そんな特殊な一面をもつ同庫の魅力について説明します。

ジョブローテーションを通じ、専門領域を定めていくキャリアステップ

農林中金は総合職採用が行われますが、入行前には上述の「食農」「リテール」「資産運用」の3事業と「コーポレート」の合わせて4つの選択肢の内、本人の希望に基づいていずれかに配属されます。(※1)

そんな同庫におけるキャリアプランは「食農orリテールに携わった後、自分の専門分野を見つけて注力する」ことが一般的でしょう。

3事業の中でも資産運用は専門性が高く、その他運用会社と併願している学生が志望することが多いため、必然的に多くの学生は「食農」「リテール」のどちらかに配属になります。(※1)

実際「第一次産業に関わりたい」として入行する学生が多く、食農が人気になりがちです。(※1)

しかし、ある社員によると「食農は意外と第一次産業と関係のない顧客案件が多い。JAやJFの組合員が主要顧客となっているリテールの方が第一次産業との関わりは深い」そうです。(※2)

そんな食農とリテールですが、事業と飛び越えたジョブローテーションも豊富であり、片方のみを経験する社員も双方経験する社員もどちらも存在します。(※3、4)

一般的に、30歳までに自分の専門事業や領域を定め、業務に注力していく人が多いそうです。(※2)

実際に業務を経験しないと分からない自分の適性を見つけることができるため、最終的に真にやりたい仕事に出会い、働き続けることができるのではないでしょうか。

そのため、選考でキャリアプランを問われた際には「初期配属で希望する事業」「配属を通じて学びたいこと」「最終的に定めたい専門領域」の3つを話せるように準備しておくと良いのではないでしょうか。